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蟲ふるう夜に 10月19日渋谷チェルシーホテル

10月19日渋谷チェルシーホテルで、蟲ふるう夜にを見てきました。

見る度に成長を感じさせるバンドで、すでに何も言う必要もないところへ来てしまったなと思いました。そういうバンドはめったにありません。

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実はその日は他のバンドを見に行こうかと迷っていたのです。直前に、新しいCD『蟲の声』をじっくり聴いていなかったことに気がついて、改めて聴き始めたら、これが素晴らしい。それで急遽渋谷チェルシーホテルへ行くことにしました。

CD『蟲の声』
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じっくり聴いていなかったのは、7月にレコ発に際して新作を全曲演奏したワンマンライブを見に行って、新作には前作の『蟲の音』に収録された「ヒトの音」を超える曲はないと思い込んでしまったのが原因です。改めて聴き直してみると、単独では「ヒトの音」が蟲ふるう夜にの最高作であることは変わらないにしても、アルバムとしての完成度は『蟲の声』のほうがはるかに上でした。

12曲収録の質量ともに充実したアルバムで、ストーリーを重視して曲を並べたにもかかわらず、曲のつながりが実にうまく構成され、最後まで違和感なく聴かせます。「ここはちょっとね」というようなマイナス方向での、批評の余地はまったくない出来です。

特にアルバム中のクライマックスとなる「灰の都」という曲が本当にすごい曲で、これは前人未踏の境地ではないかと思っています。