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マーラーツィクルスVI・VII

11月2日(土)・8日(金)と都響+インバルのマーラーツィクルスVI・VIIを聴いて来ました。

8日(金)は、終演後のサイン会で指揮者エリアフ・インバルのサインももらってきました。

サイン入りのマーラーツィクルスVIIのプログラム
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マーラーツィクルスのII期はセット券を買い、両日とも横浜みなとみらいホールでの鑑賞です。

家から近い東京芸術劇場のセット券が買えなかったための横浜行きですが、みなとみらいホールのほうが音響がはるかにいいため、結果的にはよかったと思っています。

これまで聴いてきた結論から言うと、まず残響が適切。多すぎず少なすぎず、マーラーの重層的な音楽を聴くためには、最適な残響です。さらに低域がよく聞こえる。コントラバス等の低音が実によく聴こえます。会場でもらった他のコンサート案内のチラシに音響の良さでは世界的な評価を受けているとありましたので、これは単に私の個人的意見にとどまらない評価のようです。

肝心の演奏はといえば、2日の交響曲第6番は破綻のない素晴らしい演奏で、都響のレベルは実にすごい、日本のオーケストラの水準もここまできたのかと思って帰ってきました。

ところが、8日の交響曲第7番は曲のキーとなる冒頭のホルンのメロディーで、ホルンの音がひっくり返りそうだと思った途端、そのあとメロディーごと音がぐしゃぐしゃになってしまったのです。ステージに向かって右手のホルンです。

CDの録音をしていることが告知されていたこともあって、出鼻をくじかれ「これはもうCDにはならないな」と、本当にがっかりしてしまいました。

冒頭の失敗で動揺したせいなのか、その後も右手のホルンの不安定さは治まらず、第1楽章はそのまま終始しました。

都響の奏者といえば、日本の中でもトップクラスの演奏者だと思うのですが、冒頭の演奏で緊張があったとしても、そんな難しい部分なのでしょうか。

だいたい外国のオーケストラに比べて、日本のオーケストラは金管が弱いと言われます。ホルンは元々が角笛なので、厳密には金管ではありませんが、いずれにしても都響のオーケストラのホルンは、よく音が裏返ります。日本のオーケストラはまだまだということでしょうか。

気を取り直して、そのあとは曲に集中することにしました。第7番は「夜の歌」と称され、第4楽章まで一種ミステリアスな雰囲気が続きます。それが終楽章の突然の祝典的音楽で破られ、それまでの楽章とつながらないということで疑問符が呈される、問題作です。

しかし8日の演奏は終楽章での気分一新が実に爽快感を感じさせ、グレート!と言いたい気分になりました。サイン会でサインをもらうときに、インバルにも「Finale was very very great!」と言って帰ってきました。