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マーラー・ツィクルスIV

正直マーラーの交響曲の中では、第四番はあまり好きな楽曲ではありませんでした。

しかし、第三番のパンフレットの解説を読むと、元々第四番は第三番の終楽章として計画されたものだとありました。

交響曲第三番は原始から、草木の時代、森と獣の時代から人間の時代までを描いたもので、その先に天国を描こうとしたのが、あまりに巨大になったため、切り離されて独立した交響曲として成立したのが交響曲第四番だそうです。

ということで、新たな気持ちで第四番を聴いてみようと思って、11月4日にみなとみらいホールへ向かいました。

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この交響曲は、シャンシャンシャンと鈴の音で始まり、何度もこのテーマが出てきます。第三楽章は息の長い弦楽合奏曲で、第五番の有名なアダージェットを予感させる曲です。

そのあと、切れ目なく第四楽章に入りますが、この楽章はソプラノ独唱の歌曲なんですね。大きく盛り上がることなく静かに終わります。盛り上がらない終楽章が変だとは思っていたのですが、これがマーラーの考えた天国なんだと思うと、感慨深いものがあります。

ソプラノは、森麻季さん、きれいな人でした。第二番、第三番はオーケストラの後ろに歌手がいましたが、第四番では指揮者インバルの左横です。

席が六列目でしたら、表情もよく見えました。CDで聴いているとあまり面白くない楽章ですが、目の前に女性歌手が出てくると華やかで別格で楽しめます。

ライブ録音していましたので、CDがそのうち出そうです。森麻季さんのCDと思うと、これまで歌手をよく知らずに聴いてきたCDより楽しく聴けそうです。

マーラー・ツィクルスIII

27日の土曜日にマーラー・ツィクルスIIIに行ってきました。横浜のみなとみらいホールです。

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今回の曲は交響曲第三番です。この曲は、第一楽章の勇壮なブラスが印象的な曲です。

CDを聴いているだけのときは、この冒頭のメロディーが圧倒的で、それゆえの第三楽章でした。しかし、2年半前に同じインバルと都響で生を聴いたときから、次第に第四楽章のメゾソプラノの独唱を魅力的に感じるようになりました。

そのときの歌手はイリス・フェルミリオンという外国人でしたが、歌い出しのリフレインが、実に神々しくてよかったのを記憶しています。

今回は池田香織という日本人です。メゾソプラノとコンサートマスターのバイオリンソロが掛け合いになる部分があるのですが、その部分が涙が出るほど素晴らしかったです。

東京都交響楽団といい、池田香織といい、日本人演奏家の演奏レベルも相当なレベルに達したんだろうなぁということを考えました。

わたし自身は、クラシックの演奏の客観的な評価が出来るほど、クラシックを聴き込んではいないので、あくまで想像ではありますが…。

さて、今回第一楽章の途中まで、ホールの外の音が漏れて聴こえて気が散りました。その後まったく聴こえなくなったので、あれはいったいなんだったんでしょうか。

蟲ふるう夜に 10月18日渋谷eggman

昨夜は雨の中、渋谷eggmanで蟲ふるう夜にのライブを見てきました。

8月のワンマン以来初めてのライブということでしたが、蟲ふるう夜にの進化がホンモノであることを確認することにもなりました。

演奏が始まると会場の空気がピンと張り詰める。ライブハウスで、そういう感じを持つのも久しぶりです。

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ところが、1曲目「クロイトモダチ」の2コーラスめに入ったところで、ボーカルの蟻がマイクを落として歌えず、会場のスタッフがステージに駆け上がってマイクを拾って手渡すも、すんなりと歌に戻れない。

私は、ギターの慎之介のほうを見ていた間のできごとで、何が起こったのか事態が飲み込めずにいましたが、いずれにしても、ボーカリストにあるまじき様と思いつつも、そんなことはものともせぬ圧倒的な集中力でステージは続いて、改めて蟲ふるう夜にの「いま」のすごさに驚いた次第です。

演奏の密度はワンマンのときより、上だったかもしれません。

ラストは「青の中の一つ」。やっぱりこの曲、以前と比べて見違えるようよくなっています。

次回は、CD『蟲の音』の中の佳曲、ワンマンでも演奏していない「それでも、その手を」をぜひ聴かせてもらいたいものです。

10月7日 HOMMヨ ONE MAN GIG!!

東高円寺二万電圧で、HOMM∃のワンマンライブ「HOMMヨ ONE MAN GIG!!」を観てきました。

会場は、ぎっちりというくらいに満員でした。東高円寺二万電圧は、決して大きい箱ではありませんが、20時スタートの、場所も丸ノ内線の東高円寺というところで、この大入りは予想外でした。いいバンドがワンマンをやるとなれば、人も集まるんだなということでしょうか。

音はいつも通り、整理されてないラフな感じです。一瞬では何の曲だか分からないくらいの演奏ですが、それが実に愉しめるので、不思議です。

特に、キクイマホのドラムは、いいと思いました。裏拍の移動で2小節単位で回っていくビートとか、フィルイン、さらにすき間を丁寧に音で埋めていくドラミングは、改めて素晴らしいと思いました。ワンマンということで、気合いが入っていたのか、いつもよりパワフルだったような気がします。

一見荒っぽいロックそうでいて、楽曲のよさと緻密な裏付けがあるというのがHOMMヨの音の秘密でしょうか。

衣装も、第一部と、第二部、アンコールで変わっていて楽しめました。特に第一部は「女装コーナー」と銘打っためったに見られそうもないHOMM∃が見られました。

第一部 女装コーナー
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第二部
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アンコール
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なお物販で、何とライブ盤の先行販売がありました。9月5日の収録ということなので、できたてほやほやです。インディーズのライブ盤というのも珍しいすね。じっくり聴いてみたいと思います。

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マーラー:カンタータ「嘆きの歌」

上野の東京文化会館でマーラーのカンタータ「嘆きの歌」を聴いてきました。

スーパー・コーラス・トーキョーという合唱団の特別講演と銘打った、東京都と東京都歴史文化財団が実施する「東京文化発信プロジェクト」の一環のイベントでした。

オーケストラは、マーラー・ツィクルスと同じエリアフ指揮、東京都交響楽団だったので、私自身は、マーラー・ツィクルスの一部のつもりで聴きに行った訳です。

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前置きが長くなりましたが、実は、このコンサートのチラシを見るまで、マーラーにカンタータがあるということさえ知りませんでした。もちろんCDも聴いたことがなく、このコンサートで初めて聴く楽曲でした。

コンサートのプログラムによれば、マーラーがまだ二十歳のころ、ウィーン音楽院の学生時代に作曲したものだそうですが、3部からなる大曲で、ロック・スピリット横溢の楽曲でした。130年前のロック組曲! 素晴らしかったです。

リック・ウェイクマンの「アーサー王と円卓の騎士」なんかと近いんじゃないかとか思って聴いていましたが、130年前のそれは現代のロック以上にロックしていたんじゃないか、と思いますね。

ところで、私がマーラーにロックを感じるのは、なぜか。やはりそれは、妥協のなさでしょうか。ここまでやるかっていう徹底ぶり、それでいて小難しくなくてストレート。で、かつ大仕掛け! 「嘆きの歌」でも舞台裏オケ(距離感を表現するため、客席から見えないところでオーケストラの一部が演奏する)がありました。

またまた、マーラーが好きになってしまいました。

マーラー・ツィクルスII

マーラー・ツィクルスIIを聴いてきました。

「交響曲第2番」です。終楽章で、神が降りて来るのを感じました。

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指揮者のインバルが、マーラーは神で、ひととき人間として地上に降り立ち、音楽を残していったのだというようなことを語っているビデオを見ていましたが、今日の「第2番」では、まさに神が降り立つのを感じました。

「交響曲第2番」は、CDとかの録音ではマーラーの中でも回数を聴いているほうですし、一昨年も同じインバルと東京交響楽団の演奏を聴いているのですが、この曲を神が降り立つ音楽と思ったことはありませんでした。全然違った音楽に聴こえました。

音楽は、やはり生を聴かないといけないということでしょうか。

ホールは、横浜のみなとみらいホールです。台風17号が接近している中、ちょっと遠出でしたが、音もよいと思いました。遠くまで足を運んだかいがありました。

ところで、「第1番」を聴いた東京芸術劇場の音響の悪さについての疑惑が再浮上しましたが、「楽曲のレベルも1番と2番では相当違うな」ということを改めて感じました。

その上、実はあのとき、前日の夜にお酒を飲み過ぎていました。たっぷり睡眠を取って体にお酒は残っている感じはまったくありませんでしたが、耳に影響があったりするでしょうか? 拙速に決めつけてもいけないので、音響についての結論は、来年1月に「第5番」を東京芸術劇場で聴くので、そのときまで保留とします。

マーラー・ツィクルスI

9月15日からインバル=都響のマーラー・ツィクルスが始まりました。2014年の春まで掛けて、マーラーの交響曲を第1番から第9番まで演奏していきます。

初日を池袋の東京芸術劇場で観てきました。「交響曲第1番」です。

今日の新聞に広告も出ていたし、大いに期待して行ったのですが、なんだか少しも感動できなかったんですね。

インバルのマーラーの集大成がこんなはずでは…とがっかりして帰ってきました。

音がすごく悪いように思ったんです。ステージ中央から若干右寄りの席だったのに、比較的近いコントラバスの低音が響いてこない。全楽器の全合奏になると、バイオリンの音がキンキンしてきて、ぜんぜん金管系の音が届かない。

インバルと東京都交響楽団のマーラーは、一昨年に「交響曲第3番」と「交響曲第2番」を聴いてものすごくよかったんですが、場所は、サントリー・ホールと上野の東京文化会館でした。

実は東京芸術劇場へ行ったのは初めてです。家からいちばん近い本格的な音楽ホールなのですが行く機会がなく、今日まで来てしまいました。

東京芸術劇場は、先頃1年半を掛けてリニューアル工事をしていたそうです。
それほど古い訳でもないホールなのに、大規模改修をしたというのは、訳ありなんじゃないかと思った次第です。実はホールの音響が悪いとか。

次回今月末のマーラー・ツィクルスのⅡは、横浜のみなとみらいホールで観るので、ホールの違いによる音の違いも確認して来ようと思います。

映画『プロメテウス』

映画『プロメテウス』を観てきました。

リドリー・スコット監督の最新SF映画というので、期待して映画館に行ったのですが、いまひとつ満足感がありせんでしたね。

Webに上がっている他の人の感想などを読みながら、その理由を考えてみました。

最近のスペクタクルSF映画の平均値は超えていると思いましたので、観て損したというようなものではありません。面白いです。

ただ、リドリー・スコットには『エイリアン』(1です。4までありますが監督はすべて異なります)や『ブレード・ランナー』などの傑作があるので、期待が大きかったということです。「『人類の起源』を検索してはいけない」とか思わせぶりなCMも流れていましたしね。

『エイリアン』はSFホラーと言われていて、一見安っぽく思われたりしますが、間違いなく超がつく傑作SF映画です。避けようとしても避けられない危険と恐怖に巻き込まれていく過程が、緻密に描かれていると思います。

その点で『プロメテウス』の登場人物は、慎重さのかけらもない安易な行動で、その後はひたすらアクションっていうことになります。だから、登場人物に充分共感もできません。

その安易さに最初に驚いたのが、人類を作ったと考えられる高等生物が住んでいた可能性のある星まで数年を掛けて探索に行き、宇宙船が着陸した直後の主人公たちの行動です。「6時間で日が暮れるから、明日にしたら」と言われたにも係わらず、「そんなの待ってられるか」とばかり、なんの事前調査もしないで、宇宙服ひとつで探検に宇宙船から出て行っちゃうんですね。

映像美という点では素晴らしいと思ったんですが、要するに商業主義ってことなんでしょうか。映画制作は、係わる人も多く経費も莫大なので、どうしても商業主義に走ってしまうんでしょうね。

リドリー・スコットほどの巨匠にしても、です。いや、巨匠だからこそ確実に売れる映画を作ってくれることを期待されてのオファーということもあるんだろうなと想像してしまいます。

EMERGENZA JAPAN 事務局を訪問

29日にEMERGENZA JAPANの事務局を訪問して来ました。

訪問の切っ掛けは、事務局のほうからインディーズチケットオンライン宛にいただいた電話です。インディーズチケットオンラインに掲載した「エマージェンザ2012日本大会」の記事を見ていただいたそうです。

現在のEMERGENZA JAPAN 事務局は、株式会社ウィンドゲートという会社が運営しています。去年の決勝戦終了後に運営組織が変わり、ウィンドゲート社が以前の事務局から日本大会の開催を引き継ぎました。最初の日本決勝大会と国際決勝を終えたところです。

現事務局に変わってから、年間通して予選が開催されるようになりました。

ウィンドゲート社は本来は不動産関連の会社ですが、尾嵜社長自身がミュージシャン出身で、大手芸能プロダクションに席を置いたこともあり、エマージェンザ日本大会の先細りを憂いて、事務局として名のりを上げたそうです。

EMERGENZA JAPAN 事務局の皆さん
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今後、情報交換を密にして、エマージェンザ日本大会を盛り上げていくことで一致しました。

私としては、尾嵜代表から「音楽はライフワークです。」という言葉を聞けたのが大きな収穫です。

8月19日 蟲ふるう夜にワンマンライブ

代々木laboで「蟲ふるう夜に」のワンマンライブを観て来ました。

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このバンドは3年くらい前から何度か観ています。

しかし、「蟲ふるう夜に」という圧倒的なイメージ喚起力を持つバンド名に対して、音は名前倒れのバンドだと感じていました。

演奏はテクニック的には上手い、フィジカルにはという意味です。でも、曲とギターがちぐはく。

曲に見所はあったので、残念なバンドだなぁと思っていた経緯があります。それで、前回観たとき(といっても一年以上前)、ステージ終了後ボーカルのAriさんにめちゃくちゃだめ出しをして、その後ブランクがありました。

今回初のワンマンだというメールが来たので、ひさびさに期待半分・不安半分で行って来ましたが、ついに名前に音が追いついたと感じた素晴らしいライブでした。

以前はボーカルのAriがベース・ボーカルの3ピースバンドだったのですが、今回から新たにベースが正式メンバーとして加わり、Ariはボーカルに専念していました。これが、大幅にバンドのレベルが上がった一因でしょうか。

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筆者のプロフィール

  • 竹内 晃

  • 1953年巳年生まれ
    電子楽器メーカーコルグに30年間勤務。退職後インディーズチケットオンラインを立ち上げ、現在に至る。

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