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Lighter 190E 2月15日新宿LOFT

お約束どおり今年2番目のライブはLighter 190Eを見てきました。新宿LOFTです。

Lighter 190Eがすごいのは、CDレベルの音が生演奏でそのまま出てくることです。それだけなら、それほどめずらしくないかもしれませんが、「あの音楽性で」というただし書きがつきます。

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女性ヴォーカルのギターといったら、お飾りのことが多いのですが、Lighter 190Eの伊藤里奈のギターは、ライブでもしっかり機能しています。そのおかげもあって、高度な音が聴けます。

最後に演奏した「ドライブ・レコーダー」は後半でかなり強引な転調が展開されるのですが、それが計算され尽くした上での音に聴こえるのはさすが!と改めて思いました。

古井由吉自撰作品 全8巻

新聞の広告欄に古井由吉自撰作品 全8巻の広告が載っていました。3月刊行開始だそうです。

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特別な愛読者ということではありませんが、昔は結構古井作品を読んだほうです。

幻視というジャンルがあったとすればですが、古井由吉は日本文学第一等の作家ではないかと思います。ファンタジー的な幻想文学ではなく、亀裂の入った現実の向こうに別のものが見えるという意味で、比類ない作品を残しています。

「杳子(ようこ)」「妻隠(つまごみ)」の二作品で芥川賞を受賞し脚光を浴びた時は、そのいままでにない作風に大いに驚き、熱狂した記憶があります。「杳として行方が知れない」と言うときの「杳」が名前の女性が主人公だというだけで、惹きつけられませんか?

初期の作品群はそういった意味で懐かしいですが、作品として頂点を極めたのは「栖(すみか)」「親」の二部作、つづく「槿(あさがお)」あたりだったと思います。

それにしても、ふりがなを振らないと読めないタイトルの作品が多いことに改めて気がつきました。

2012年最初のライブ

年末年始、わたくしごとでいろいろあったため、2月になってやっと今年最初のライブに行くことができました。

ブログのほうも、まるまる2カ月ご無沙汰してしまいました。

去年の収穫は、なんといってもHOMM∃とLighter 190Eという2つのバンドに出会えたことだと思っています。今年はこの2つのバンドを見に行くことから始めようと思っていました。

まずは、HOMM∃です。2月5日(日)渋谷O-nestで行われた「ナウロマンティック」を見てきました。このイベントはHOMM∃とソコラノグループと六畳人間の共同企画イベントとのことで、DJの出演もあるとの事前情報を見ていったのですが、DJは出て来なかったなァ。

いや久しぶりのライブだったためか、途中でめちゃくちゃ疲れて、最後までいられなかったんですが。

ちなみにHOMM∃はトップの出演でしたので、しっかり見てきました。

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Lighter 190E

12月5日に下北沢club QueでLighter 190E(ライターイチキュウゼロイー)を見てきました。

Lighter 190Eは、先月渋谷のLUSHで初めて見たバンドです。ヴォーカルが典型的なJ-POP系だと思ったので、最初は興味が持てなかったのが、しばらく聴いているうち、ちょっと違うぞと思い始めました。

Lighter 190E
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演奏がとくかくすごい! CDを買ってみる気になって、物販に置いてあった2枚のCDのうち、新しいほうだという『acrimony』を購入しました。

『acrimony』は4曲入りでシングルと銘打ってはいるものの、4曲がそれぞれ起・承・転・結の役割を果たしていて、じゅうぶんアルバムとして聴けるCDになっています。

女性ヴォーカルは、YUKI+椎名林檎+矢井田瞳+YUIのような感じ(といっても想像がつかないかもしれませんが)なのですが、その奔放自在な歌いぶりに次第に楽曲がJ-POPとはまったく違ったものに聴こえてきます。

バンドのホームページを見ると、年内のライブは12月5日が最後となるようでした。ぜひもう一度見てみたいと思ったので、下北沢Queへ行きました。

改めて見たライブでの演奏は、期待どおりのすごい演奏でした。

2011年11月18日渋谷LUSH

先週18日の金曜日に、渋谷LUSHでLapis Lazuli(ラピス・ラズリ)を見てきました。

Lapis Lazuliというバンドはいくつもあるらしいので、ここで話をするLapis Lazuliは、下記URLのバンドです。

http://lpslzl.web.fc2.com/main.html

Lapis Lazuli
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実はLapis Lazuliのライブを見るのはほぼ1年ぶりでした。メンバー全員が仙台出身の大学生で、昨年末のライブのあと、再び東京でのライブの知らせがないまま東日本大震災が発生しました。その後ぱったり音沙汰がなくなり、震災が春休みの期間だったこともあって、帰省していて震災に巻き込まれてしまったのかと心配していました。

ところがひっこり連絡が来て、1年ぶりの再会となりました。嬉しいことに、メンバーは震災当日は東京にいたため無事で、故郷の家族にも人身に係わる被害はなかったということです。

以前このブログで、「テクニック的にはうまいが音楽を感じないバンドが多くなった」と書いたことがありました。Lapis Lazuliはまったく逆のパターンのバンドです。曲はいいし、演奏センスもありそうなのですが、演奏が未完成。

音を聴いていると、まるでメジャーなバンドの曲を、ちゃんとコピーし切れずに演奏しているといった風情です。簡単に言ってしまえば、アレンジを詰め切れていないということなのでしょう。

ぜひ完成度を高めて、インディーズチケットオンラインのCDベスト20に選出できるような音源を残して欲しいものだと思っています。

新国立劇場『朱雀家の滅亡』2

今日『朱雀家の滅亡』の楽日を観て来ました。

9月20日の初日を観たのち、10月4日にシアタートークという演出家と一部の出演者によるトークショーがありました。そこで「日々いろいろな発見があって芝居も変化している」という話を聞き、ぜひもう一度見てみたいと思ったからです。

この芝居の舞台は客席に細長く張り出した形になっていて、正面だけでなく、舞台の左右にも客席があります。初日を見たときは、正面のC席だったので、どうせもう一度観るなら、ぜひ左右の席で観たいと思いました。インターネット予約だったのですが、右手のR席が出るまで何度もトライして、思い通りの席のチケットを入手しました。

出演は國村隼、香寿たつき、近藤芳正、木村了、柴本幸の5人のみの劇です。

初日に観たときは、國村隼、香寿たつきの充実ぶりに比べて、木村了、柴本幸のふたりの若手が役をもてあましている感じがあったのですが、今日はふたりにも不足を感じることはなく、充実した舞台を観せてくれました。

これまで三島の劇は登場人物に感情移入して楽しむものではなく、飛び交う台詞のうちに劇の背後に見えてくるなにものかを楽しむものだと思っていました。ドラマが自立して、ただのお芝居ではない硬質の感触を与えてくれます。

ところが今回の『朱雀家の滅亡』では、登場人物それぞれが、芝居の1個の駒でなく、独立した信念と心情をもって激しくぶつかり合う様を観せてくれました。5人のそれぞれの心情がひしひしと迫ってきて、それぞれに共感し思わず涙してしまうという驚きの展開でした。

小説を含め三島作品でよく言われるのは、複数の登場人物も本来ひとりの人格を分割して振り分けたものであるということで、私も三島戯曲の舞台では、これほどまでに人間と人間がぶつかり合う葛藤を感じたことはありませんでした。

演出は新国立劇場の演劇芸術監督の宮田恵子ですが、これが演出の力なのでしょうか? それともキャスティングの成功、役者の方々の力だったのか?

いずれにしても、最高の舞台を観せてもらいました。

追悼 スティーブ・ジョブズ

スティーブ・ジョブズが亡くなったんですね。年齢も近くその活躍を初期から見てきただけに、かなりショックです。

アップルからの引退を表明して、わずか二ヶ月しか経たずに訃報を聞くとは思いませんでした。

私自身はほとんどアップル製品を使ってこなかったにもかかわらず、ジョブズのアップルには常に関心を持ってきました。

若いときはトム・クルーズみたいでしたね
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ジョブズはゲーム・コンピュータのアタリで働きながら、一時期インドを放浪したりしていましたが、アップルを創業し、APPLE IIの成功でアップルを大企業にしました。

その後、大企業となったアップル社の体制を強化すべく自らCEOとして招聘したジョン・スカリーに、不本意にもアップルを追い出されることとなります。ネックスト社を創業してコンピュータ市場に再挑戦するものの思うようにはいかず、不遇の時代を過ごします。

ルーカス・フィルムのピクサーを引き受けたのがチャンスとなって、CGアニメをディズニーに売り込み制作した「トイ・ストーリー」の大ヒットで、ディズニーの大株主となりました。

そして、ネックスト社のOS技術を携えてアップルに返り咲きます。その後、立て続けにiMac、iBook、iPod、iPhone、iPadのヒット商品の数々を市場に送り出しました。

まるで、ハリウッド映画のようなダイナミックな経歴です。

60年代のヒッピー文化から2010年までの駆け抜けたという意味では、60年以上の年月を56年に凝縮して生きたのかもしれません。

新国立劇場『朱雀家の滅亡』1

昨日、初台にある新国立劇場の小劇場での公演『朱雀家の滅亡』を観て来ました。

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クラシックはマーラーだけ生を聴きに行きますが、同様に芝居は三島由紀夫の戯曲だけ観に行きます。

三島由紀夫の戯曲は、舞台の上で俳優が硬質で詩的な台詞をしゃべりまくるところに魅力があり、そういう意味ではリアリズムからもっとも遠い芝居です。

そういうアンチ・リアリズムの台詞の応酬の向こうに、この世のものではないものが見えて来て、ああいいなぁと思ってしまいます。能なども幽霊が登場人物だったりするので、芝居とはそういうものなのだろうと勝手に思っています。

他の人の芝居は観ないので、どうか分かりませんが…。

実は『朱雀家の滅亡』は以前中村伸郎主演のものを観ています。ネットで調べてみると、1971年9月ということらしいので、ちょうど40年前のことになります。1971年といえば三島の死の翌年、私はまだ高校生だったことになります。

記憶では大学生の頃のような気がするので、ほんとうかなぁと思うのですが、いずれにしてもその時は本当の面白さは分からなかったですね。

「みんなのライブ告知*掲示板」のサブドメイン化

今日から、「みんなのライブ告知*掲示板」をサブドメインにしました。

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http://livebbs.it-online.jp/

このブログを始めて、検索エンジンには非常によく拾ってもらえている気がしていますが、一方「みんなのライブ告知*掲示板」のほうは、なかなか検索で上位に来ることがありません。

そこで、「みんなのライブ告知*掲示板」をサブドメインにしてみることにしました。

何がいちばん違うかといったら、「驚天動地の音楽を聴かせてよ!」はサブドメインになっていることと、トップページがHTMLの静的ページに書き出しされていることだからです。

これまで「livebbs」というフォルダー名を使っていたので、これをそのままサブドメイン名としました。

「サブドメインにするなら、トップページはやはりindex.htmlにしなきゃ」ということで、HTMLへの静的ページの書き出しのプログラムにも挑戦してみました。静的ページの書き出しは初めての挑戦だったので、思わぬところで苦労してしまいましたが、何とか動いています。

とりあえず、この二つを実施してみて様子を見たいと思っています。

ムーディー・ブルースとコンセプト・アルバム

ムーディー・ブルースについては、プログレッシヴ・ロックの先駆と言われることも多いようです。ただ、プログレッシヴ・ロックが全盛となった1970年代においては、楽器のスーパー・テクニックを展開するというプログレの条件には当てはまらず、プログレ・バンドとして語られることはあまりなかったと思います。

たしかにスタジオ録音では素晴らしい演奏を聴かせてくれるのですが、ムーディー・ブルースのライヴは多少もの足りないものでした。わたしは武道館での来日公演を見ていますが、マルチ・キーボードが全盛で、ライヴでスタジオ録音の音を完璧に再現するのが流行ともいえる時期に、マイケル・ピンダーはメロトロン(おそらく特注品のピンダロンだったのだろうと思いますが)1台のみで終始し、ちょっとがっかりした記憶があります。

それでは、ムーディー・ブルースの最大の功績は何であったかといえば、コンセプト・アルバムを作り上げたことであると思います。

初のコンセプト・アルバムと言われて大きな話題となったのは、ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』でした。

ビートルズの
『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』
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ビートルズは、『ハード・デイズ・ナイト』のころから、完成度の高いアルバムを作っていましたが、それは上質のアンソロジーともいうべき作品集で、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』でも本質は変わらず、架空のバンドが演奏するステージという額縁をはめたような作りです。

『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプライズ)』に続く『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』でコンサートが終わったあとの日常の虚無感を表現し、巨大な作品像を提示することに成功しましたが、その後はコンセプト・アルバムと呼ばれるアルバムはありません。

その半年後にムーディー・ブルースの『デイズ・オブ・フューチャー・パスト』が出ました。未来の一日を楽曲で表現した構成となって、よりコンセプト・アルバムと呼ぶにふさわしい作品となっています。

ムーディー・ブルースの
『デイズ・オブ・フューチャー・パスト』
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ムーディー・ブルースは地図を作りながら、アルバムを作っていたという話が伝わっています。実際どういうような地図であったのかは、よく知らないのですが…。

地図の恩恵がどの程度のものであったのかはともかく、その後もムーディー・ブルースは、コンセプト・アルバムを作り続けていきます。

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筆者のプロフィール

  • 竹内 晃

  • 1953年巳年生まれ
    電子楽器メーカーコルグに30年間勤務。退職後インディーズチケットオンラインを立ち上げ、現在に至る。

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